Index Top With the Little Fairy 銀狐の歌 キツネガミの狂騒曲 Another World |
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銀狐の歌 設定資料集 |
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登場人物 ◇ 銀歌 Ginka 種族 :五級位の半妖狐
職種 :助手候補 年齢 :94歳(外見14歳) 身長 :152cm 体重 :43kg 体格:ほっそり 好きなもの :酒(今は下戸) 嫌いなもの :毛虫、イモムシ 趣味 :読書? 技能 :妖術、体術、学習 術 :D+ (過去AA+) 属性 :炎、雷 >>使用する術 プロフィール : 元七尾の銀狐。今は半妖の仔狐。 生まれついての七尾として将来の族長になるべく英才教育を施されたが、グレて出奔。その後仲間を引き連れ反乱を起こし、鎮圧された。現在の身体は、妖狐族長の空魔が作った。 元々は優等生的な性格だったが、すさんだ生活を送ったために粗暴な性格になってしまった。しかし、根は変わらず、生真面目で潔癖性。もっとも、本人はそれを否定している。 子供の頃から英才教育を受けてきたおかげて、頭の回転は速く、戦闘技術も高い。ただし、長年の放浪で勘が鈍っている上、今の身体では身体能力と妖力が追いついていない。 しかし、敬史郎の教育により、急速に過去の実力を取り戻している。狐火と雷の術を組み合わせた蒼焔術を開発するなど、意欲的に行動している。 自分の弱さを自覚しつつも、過去の感覚が残っているため、時々無謀とも思える行動を取ってしまう。 白鋼に才能を見い出されているが、具体的な才能が何かは不明。ただ、理の力の仕組みを見抜くなど、その才能の一部を見せている。 子供の身体になった影響で、精神がやや子供っぽくなっている。 酒好きだったが、身体がアルコールを受け付けないため、下戸。 現在の境遇に不満を持ちつつも、かなり順応している。 兄の銀一がいるが、その破綻した性格を毛嫌いしている。 子供が苦手で霧枝には全く逆らえない。 ◇ 白鋼(現在呼称) Shirogane 種族 :妖狐? 性別 :精神男、身体女
職種 :研究者 年齢 :自称2600歳以上(外見20代前半) 身長 :179cm 体重 :58kg 体格 :細身 好きなもの :面白い事 嫌いなもの :書類整理 趣味 :研究 術? :AAA以上(術のみAA+) 属性 :? >>使用する術 プロフィール : 素性不明の自称天才科学者。 銀歌との戦いで身体が壊れてしまい、銀歌の身体に転生する。 昔の姿は、青い服を纏った背の高い灰髪の青年。外見年齢は20代後半。 穏やかな性格と、丁寧な口調。どこかとぼけた態度で誰にでも優しく接する、紳士的人物。ただし、全ての言動がどことなく嘘っぽく、本心は不明。自分のことも話す時も、どこまで本当なのかは不明。 知識や技術、戦闘力は非常識の一言。しかし、適当に理由をつけて手抜きをすることが多く、本当の実力は不明。だが、手抜きの状態でも能力は凄まじく、本気を出せば以前の銀歌すら三秒で倒せると言い切る。 神界一の鍛冶神によって作られた大剣と、機関銃のように改造したペイロードライフルの二刀流という無茶な戦闘スタイルを持つ。 人外界のフィクサーのような立場として、非公式に困難な仕事を請け負ったりしている。その仕事の内容が表に出ることは、まずない。 仕事の内容によって突然いなくなってしまうことが多い。 連日の徹夜が当然だったり、書類整理が大変だったり、自分の研究時間が削られてしまったりと、仕事に対しては面倒くさいと公言している。 また、有名な愚痴魔でもある。 この世の仕組みである理の力を求め、その一端を手に入れている。一種の全能の力。ただし、理の力が具体的に何かは不明。理の力を一切使わない場合の戦闘能力は、大体草眞と同じらしい。 銀歌の身体であるため、銀歌の記憶をほぼ全て利用することが可能。 ◇ 葉月 Hadsuki 種族 :四級位の人工妖怪 性別 :なし(外見、性格は女)
職種 :メイド 年齢 :40歳ほど(外見18歳) 身長 :165cm 体重 :300kg前後 体格 :金属製 好きなもの :料理 嫌いなもの :錆 趣味 :読書(料理関係) 技能 :妖術、戦闘、料理 術 :B 属性 :鋼、炎 >>使用する術 プロフィール : 白鋼の屋敷のメイド。 40年ほど前、自衛隊人外対策部門と守護十家の唐草家が協力し制作。採算が合わず破棄されそうになったところを、白鋼が有料で引き取り、改良を施しつつ、メイドとしている。引き取る際には、かなりの高額を出した模様。 現在、改良済のデータを引き渡す交渉中であるらしい。 脳天気な楽観主義者で、正直者。大雑把なうっかり者で忘れっぽい。白鋼には忠誠を誓っていて、敬史郎と気が合う。性格や言動は外見年齢よりもどことなく幼い。 料理が得意で、大抵のものは作れる。朝食や昼食をすっぽかして料理に熱中することもあり、銀歌と白鋼の悩みの種になっている。 可愛いものが好きで、銀歌を妹のように扱っている。銀歌に巫女装束を着せることを決めた。その他、銀歌を着せ替え人形にすることを企んでいる。だが、銀歌の警戒で実行に移したことはない。 あまり頭はよくなく、白鋼の助手を務めることは出来ない。 元々戦闘用として作られていため、その戦闘能力は非常に高く、自身をバネのように組み替えて撃ち出される一撃は、術無しでも砲弾並の破壊力を持つ。また、身体が液体金属のため、ダメージを受けてもすぐに回復してしまう。バラバラに砕かれても元に戻ることが可能。 燃料はアルコール。 その性能から「鋼液の葉月」のふたつ名を持つ。 ◇ 朝里 敬史郎 Asari Keishirou 種族 :三級位の神 性別 :男
職種 :土地神兼神界軍第十師団副師団長参謀長兼長距離砲撃手長 年齢 :321歳(外見20代半ば) 身長 :169cm 体重 :65kg 体格 :中肉中背 好きなもの :ケモノ娘、食事 嫌いなもの :怠惰、不正 趣味 :食事、鍛錬 技能 :法術、体術、教育、超長距離砲撃 術 :A+ 属性 :光、風、空 >>使用する術 プロフィール : 白鋼の友人。変人同士、何かと気が合うらしい。 三級位としては異例の実力と地位を持つ。 土地神として仕事を行いつつ、神界軍の副師団長として活動している。かなりの多忙な立場であるはずなのに、意外と暇を持て余している不思議。 いつも無表情で何を考えているか分からない――ように見えて、慣れると非常に分かりやすい。常に独自の行動原理に基づいて行動していて、余程のことが無い限りその信念を曲げることはない。 自分がどこまで行けるのかを人生の存在意義としている。 ケモノ娘に異様な執着を見せる。特にキツネがお気に入り。自分の嗜好を隠そうともしないので、周りからは真性の変人と思われている。 妻は猫神の瑞樹、娘は猫神の霧枝。尻尾がきれいらしい。二人とも、かなりまともな……ある意味奇妙な性格。 他の獣族などに興味は示すが、浮気はしない。 上司は狐神の草眞。無論、狐神が師団長を務めるという理由で第十師団へと入った。草眞からの職業的信頼は高いが、ケモノ好きということで警戒もされている。部下達からの信頼は厚い。 現在の銀歌の容姿を決めた。 何でも好き嫌い無く、大量に食べる。その非常識な食事量は神界でも伝説扱いされるほどで、いくつもの店から出入り禁止を喰らっている。 寒月は呑み友達。 その他の登場人物 ◇ 沼護 義邦 Numamori Yoshikuni 種族 :人間 性別 :男 職種 :沼護家当主 年齢 :72歳 身長 :176cm 体重 :66kg 体格 :屈強 術 :AAA 属性 :蟲、命、闇 沼護宗家の当主。現役、外科医。 飄々とした老人だが、現役退魔師でその強さと技術は折り紙付き。体内に十数種類の式鬼蟲を宿し、自在に使役する。 大病院の院長を務める。 豪毅な性格で、遙かに年上のはずの白鋼に平然とタメ口を効く。真面目な人間をからかうのが好き。 高度な医療霊術と医療用の蟲を操り、冗談交じりにブラックジャック以上の腕と自称している。だが、その腕は比喩でも冗談でもない。 四億円で、重傷の白鋼を治療する。その際に論文を一本書き上げている。 戦闘行為よりも治療行為を行うことが多く、生涯通して全力で戦ったことは数回しかない。それでも、日暈と唐草を除いては多い方である。 ◇ 朝里 瑞樹 Asari Mizuki 種族 :四級位の猫神 性別 :女 職種 :土地神 年齢 :105歳(外見20代前半) 身長 :156cm 体重 :46kg 体格 :細身 術 :C 属性 :水 プロフィール: 敬史郎の妻で、清楚な女性。 敬史郎の補佐を行っている。 綺麗な猫耳と尻尾を持つ。敬史郎に見初められ、20年ほど前に結婚した。猫神の娘の霧枝を設ける。 おっとりしているが毅然とした意志を持ち、白鋼や敬史郎の非常識な行動にも全く動じない。敬史郎の社会的地位ではなく、常に前に進み続ける意志に惚れている。 見た目とは裏腹に、意外と強い。凉子とほぼ互角の力量を持つ。 周りからは、アンバランス夫婦と呼ばれている。 ◇ 朝里 霧枝 Asari Kirie 種族 :五級位の猫神 性別 :女 職種 :なし 年齢 :18歳(外見10歳) 身長 :134cm 体重 :28kg 体格 :小柄 術 :D- 属性 :木、水 プロフィール: 敬史郎の娘。 幸いにして、容姿、性格共に母親似。 外見10歳ほどの女の子。優しく無邪気な性格で、葉月に懐いている。かなり頭もよく、努力家。この点は敬史郎に似ている。 友達は多い。 子供の苦手な銀歌は、霧枝に全く逆らえない。 ◇ 銀一 Ginichi 種族 :三級位の狐神 性別 :男 職種 :医師 年齢 :94歳(外見20代前半) 身長 :189cm 体重 :63kg 体格 :痩身 術 :B 属性 :命、風、闇 プロフィール: 銀歌の双子の兄。生まれついての四本の尾を持つ銀狐。 銀歌が妖狐の里を出奔した後、思うところあってか神格を手に入れ神になる。医学の知識に長け、銀歌の暴れた後を追いながら、治療行為を行っていた。医者としての腕は一流、戦闘は苦手……と言う割に意外と強い。 敬史郎の友人。 重度のシスコンで、昔は銀歌に会うたび抱きつき、術で吹っ飛ばされていた。銀歌には嫌われているが、気にしていない。 銀歌が死んだと知らされて寝込んでいたが、敬史郎に銀歌のことを知らされ、復活。意気揚々と白鋼の元へとやってくる。 頭のネジが何本も外れているような性格。しかし、その頭脳は桁違いでまさに天才と呼べるほど。手先も器用で医者としての腕も立つが、その言動から、周囲からは生粋の変人と思われている。 しかし、当人は気にしている気配すらない。 先天性身体活性体質のおかげで、無駄に頑丈。葉月の拳にも耐えるほどの耐久力に加え、並外れた再生力を持つ。どのような病気や毒でも瞬時に免疫を作ってしまうため、生まれてこの方、風邪を引いたこともない。銀歌には不死身で何をしても死なないと思われている。 砂理彩と結婚している。 ◇ 砂理彩 Sarisa 種族 :準三級位の狐神 性別 :女 職種 :助手 年齢 :110歳 身長 :155cm 体重 :50kg 体格 :普通 プロフィール: 銀一の妻。二尾の狐神。 見た目銀一と同い年くらいで、寡黙ながら恐ろしく芯の強い女。十年ほど前に銀一と結婚している。その少し前に、神格を得て妖狐から狐神になっている。 半ば駆け落ちのような結婚だったので、一族とは疎遠。 銀一の助手のような仕事をしている。 名門木里咲一族の一人。 幼い頃から銀一の侍女として生活してきた。侍女といっても身の回りの世話から、家庭教師や護衛までこなすかなり大変な仕事を行っている。どちらかというと後者の仕事が主。 銀一の扱い方は熟知しており、首をへし折るくらいならば平然と実行する。もっとも、包容力は大きく、性格破綻者の銀一を受け入れる度量を持ち合わせている。 ◇ 高原 美咲 Takahara Misaki 種族 :人間 性別 :女 職種 :大学生 年齢 :18歳 身長 :174cm 体重 :64kg 体格 :筋肉質 プロフィール: 教習所で銀歌に目を付けた大学生。銀歌の友達。 体育大学にて陸上競技を行っていて、極めて引き締まった身体を持つ。運動神経だけでなく、そこそこ頭もよい。空手を習っていたこともある。 クールな女性だが、無類の可愛いもの好きで、常人には理解できない論理展開を行い、銀歌を翻弄している。 銀歌曰く敬史郎に似ている。 ◇ 中野 莉央 Nakano Rio 種族 :人間 性別 :女 職種 :大学生 年齢 :18歳 身長 :161cm 体重 :53kg 体格 :普通 プロフィール: 美咲の親友。 文系の大学に通っている。ほんわかした雰囲気を持っていて、いつも笑顔を浮かべている。その性格から誰とでも仲良くなることができる。 美咲とは小学生の頃からの付合い。可愛いものを可愛がるのが好き。 絵が得意。 銀歌曰く葉月に似ている。 ◇ 黒畑 晴彦 Kurohata Haruhiko 種族 :四級位の妖猫 性別 :男 職種 :情報屋 年齢 :80歳(外見40歳) 身長 :170cm 体重 :79kg 体格 :がっしり プロフィール: 銀歌が昔世話になった情報屋の妖猫。 情報の運び屋なども副業としている。白鋼、敬史郎と顔見知りらしい。 細身の多い猫族には珍しく、非常に体格がよい。そのため、感心するほど猫耳と尻尾が似合っていない。本人はそのことを非常に気にしている。 体格に似合わぬ落ち着いた性格で、いまいち気が小さい。しかし、必要な時は締める強さも持ち合わせている。 得物は刃渡り七寸の鎧通し。短刀として扱うだけでなく、妖力を込めて刃渡りを伸ばし、刀のように扱うこともできる。 接近戦はそれなりだが、戦闘は基本的に管轄外。 妖狐の都を出奔した銀歌に宿を貸していたことがる。 ◇ 由羅 Yura 種族 :四級位の蛇妖 性別 :女 職種 :盗賊 年齢 :不詳(外見20代後半) 身長 :171cm 体重 :60kg 体格 :むちむち プロフィール: 銀歌を捕まえた蛇妖の女。 蛇妖の中でも珍しい白蛇族。白く長い髪の毛と金色の瞳が特徴。由羅という名前は本名ではなく通り名。かなりグラマラスな体付き。 何者かの依頼で晴彦を追いかけていたが、突然銀歌を誘拐する。 かなり前に銀歌と組んで盗賊をしていたが、一ヶ月程度で別れた上に大きな仕事もしていなかったため、銀歌にはほとんど覚えられていなかった。銀歌の主観では、盗賊としての腕はそれほどでもない。雷系統の術が得意。 性格は熱しやすく冷めやすい。一度あったことは、かなり後まで覚えている一種の執念深さを持っている。もっとも、結構抜けている。 葉月に殴られた後、敬史郎に逮捕され、入院した。 ◇ キツツキ(偽名) 種族 :準四級位の妖狗 性別 :男 職種 :盗賊見習い 年齢 :不詳(外見20歳) 身長 :177cm 体重 :65kg 体格 :細身 プロフィール: 銀歌を捕まえた妖狗族の男。 新米らしく由羅の下で雑用のような仕事をしている。影狗の式妖を使役して晴彦を追いかけ、銀歌を捕まえる際には晴彦と直接戦い陽動を行った。絵に描いたような好青年である。 しかし、どこか気弱で仕事にもやる気が見られない。 しかし、晴彦と互角程度に迫撃戦を行ったり、多彩な影の式妖を使役するなど、術師としての技術は高い模様。 敬史郎に逮捕された。 ◇ 神代の少女 種族 :人間 性別 :女 職種 :特殊退魔師 年齢 :外見10代後半 身長 :普通 体重 :普通 体格 :普通 >>使用する術 プロフィール: 神代家の退魔師。 見た目はお嬢様風の少女だが、年齢に似合わぬ凄みを漂わせている。 名前は秘密ではないが、みだりに名前を呼んではいけないため、名前を呼ばれることはまずない。神代一族の退魔師は、ほぼ「神代さん」と呼ばれている。 ◇ 銀牙 Ginga 種族 :魔物 性別 :男 職種 :無し 年齢 :不詳(外見20代後半) 身長 :191cm 体重 :70kg 体格 :がっしり >>使用する術 約七百年前に存在した魔物。 銀一と銀歌の前世であり、銀歌はその力を受け継ぎ、銀一は記憶を受け継いだ。当時の白鋼によって倒され、力と記憶を分断され、百年ほど前に双子となって復活する。 ぼそぼそと独り言のような不明瞭なしゃべり方をする。 銀歌達の前に現れたのは、過去の分身。 >>日暈克己 >>草眞 妖狐の都 ◇ 空魔 Kuuma 種族 :二級位の妖狐 性別 :男 職種 :妖狐族族長 年齢 :1200歳ほど 術 :AA+ 属性 :風、水、土、木 プロフィール: 妖狐族の族長。七尾の金狐。 1000歳を超える老狐。老いのせいで戦うことはできないが、その妖力は以前の銀歌をも上回りる。膨大な知識と知恵を持つ。 かつては最強の妖狐と呼ばれていた。本人曰く、全盛期の強さは銀歌を超える。 物静かな翁。しかし、緻密に策略を巡らせる策士でもある。見た目は落ち着いた老狐だが、本来の性格はかなりのお調子者で、女好きでもある。しかし、さすがに年のため女好きの面は自重している。無理に本性を抑えているのはかなり有名で、時折出る本音の言動から、変な噂が広がっている。 銀歌の身体になった白鋼を口説き、ブレーンバスターを喰らい寝込んだ。 年のため身体が弱っており、時々寝込むことがある。本人もあと百年は生きられないと自覚している。今は体調は安定している。 銀歌討伐の際に、白鋼と取引している。疑似転生を約束したのではないかと、銀歌は推測している。 白鋼の依頼で、銀歌の身体を作った。 腐毒の術の写本を持っていたが、銀歌に盗まれたことが原因で、神殿に没収されてしまった。だが、元々保管していただけで使い道が無かったので、写本を失ったこと自体で特に困ってはいない。 ◇ 雷伯 Raihaku 種族 :準二級位の妖狐 性別 :男 職種 :妖狐族二位 年齢 :600歳ほど 身長 :170cm 体重 :68kg 体格 :がっしり 術 :AA 属性 :雷 プロフィール: 妖狐族の二位。六尾の銀狐。 次期族長の最有力候補。 渋い壮年の男で、体付きはしっかりしている。真面目で実力も人望もある。多少生真面目すぎるきらいがあるが、妖狐族の多くは次期族長として相応しいと考えている。よく本音の言動をもらす空魔に頭を痛めている。 強い妖力を持っているものの、それは主に技術系の力であり、戦闘能力はさほど高くはない。 ◇ 木里咲 刃之助 種族 :準三級位の妖狐 性別 :男 職種 :妖狐警衛隊特殊選抜隊第七班班長 年齢 :110歳(外見30代半ば) 身長 :168cm 体重 :63kg 体格 :中肉中背 >>使用する術 プロフィール: 砂理彩の親戚で、木里咲一族に生まれた銀狐。 その実力は高く、妖狐警衛隊の特殊選抜隊で班長を務めている。物静かで礼儀正しく、周りからは高い信頼を得ている。 砂理彩のことで、銀歌や銀一のことを知っているが、特に恨みなどがあるわけでもない。銀一捕縛の仕事に呼ばれたが、それは偶然の模様。 鼻筋を横切るような一文字の古傷がある。 ◇ 塚淵 惣兵衛 Tsukabuchi Soubei 種族 :四級位の妖狐 性別 :男 職種 :妖狐警衛隊十二班班長 年齢 :125歳(外見年齢40代後半) プロフィール: 妖狐警衛隊の隊員。壮年の男。 銀歌を尾行していて拉致しようとしたが、銀歌の放った爆雷符によって重傷を負い、駆けつけた警衛隊に逮捕される。 ◇ 春日部 玲司 Kasukabe Reiji 性別 :男 種族 :四級位の妖狐 職種 :妖狐警衛隊十二班副班長 年齢 :52歳(外見年齢20代前半) プロフィール: 妖狐警衛隊の隊員。軽い性格。 銀歌を尾行していて拉致しようとしたが、銀歌の放った爆雷符によって重傷を負い、駆けつけた警衛隊に逮捕される。 ◇ 坂本 利助 Sakamoto Risuke 性別 :男 種族 :準三級位の妖狐 職種 :妖狐警衛隊拘置所看守長 年齢 :160歳(外見年齢60歳) プロフィール: 肩書き通り、妖狐警衛隊の拘置所の看守長。 主に拘置所に出入りする被疑者の確認と、拘置所内に作られた脱走防止結界の維持調整を行っている。事務処理以外では、監視室で拘置所内を監視していることが多い。脱獄者が出た場合は、実力行使で止めることもあるため、意外と強い。 銀一の事は昔から知っていて、不条理の塊と表している。 ◇ 大滝 霞丸 Ootaki Kasumimaru 種族 :三級位の妖狐 性別 :男 職種 :妖狐族十二位 年齢 :141歳(外見年齢30歳) 身長 :183cm 体重 :65kg 体格 :細め プロフィール: 妖狐族の十二位。五尾の白狐。 上役と言われる者の中では一番下だが、家系などを考慮に入れてもこの年齢で上役入りをするというのは、非常に珍しいこと。 また、 病で夭逝した父に代わり、妖狐族の名門大滝一族の当主を務めている。しかし、当主になっても跡取りだった頃から言動はあんまり変わっていない。 生粋の変人で、意図的に散らした髪の毛や金の髪飾り、派手な着流しや羽織など歌舞伎役者のような格好をしている。駄目妖狐の典型のような男だが、その実非常に思慮深く頭の回転も高い。駄目妖狐の革を被った切れ者。 緩急が極端、爆発力が凄いとは白鋼の言葉。 きれいな女を見ればとりあえず口説き、確実に振られることから、振られ屋の霞丸という非常に的確なアダ名が付けられている。当主になってからはいくらか自重しているものの、無節操さは変わっていない。 ただ、本命は銀歌であり、二十年前までは何度も告白して、その度に殴られていた。根は初心であると空魔は表している。今でも銀歌に未練を残していてる。 反りが合わない銀一を嫌っている。ただ、妙なところで意気投合したりもする。 ◇ 山之上 松葉 種族 :準二位の妖狐 性別 :女 職種 :妖狐族三位 年齢 :1100歳ほど(外見年齢80歳) プロフィール: 妖狐族三位。六尾の狐。 通称お松婆さん。妖狐の生き字引と評されるほどに豊富な知識を持ち、なおかつ老いを全く感じさせないほどに頭の回転も速い。妖狐族の大参謀と呼ばれることもある。 妖狐族上役のほとんどは子供の頃に松葉の世話になったりしているので、族長である空魔以上に頭の上がらない存在でもある。 上役の中でも、ある意味で最も発言力と影響力がある。 子供の頃から何度も捕まったり叱られたりしている霞丸にとっては、一番苦手な相手。 〈 作中に登場する術・技 〉 ◇ 銀歌 狐火 青白い高熱の炎を作り出す。狐族の基本術。地味な術であるが、攻撃力は意外と大きい。 狐火は狐火自体で防げるため、狐族には効果が薄い。 難易度1 変化の術 姿を変える狐族の基本術。現在の身体では、使用を禁止されていて、術を使おうとした瞬間に、封動の呪いが発動する。 難易度3 分身の術 自分の分身を作り出す。分身は独立意志を持ちつつ、自身と意識を共有もしている。大量に分身を作ると制御が大変。 難易度3 金縛りの術 指先から妖力の糸を放ち、相手を拘束する。 難易度3 憑依の術 相手に取り憑き、操る術。狐族の基本術。現在の身体では使えない。術を使おうとした瞬間に、封動の呪いが発動する。 難易度4 壁抜けの術 壁をすり抜ける術。厚い壁や硬い壁はすり抜けにくい。使用禁止で、使おうとすると封動きの呪いが発動する。未登場。 難易度3〜 縄切りの術 身体から経絡に沿って術力を走らせる方法。切れ味は小刀ほど。拘束している紐や縄などを切る事に使われる。力のある術師ならば、鎖を切断することも可能。 難易度5 透眼鏡の術 猫神の名門大築一族の秘伝。哨界の術の高度応用。両目に極めて強い透視力を持たせ、上位の穏行術まで見抜くことが可能となる。 消費術力が大きいのが欠点。 銀歌は片目で数秒の持続力程度。 難易度5 言霊 銀歌が白鋼の理の力を自分なりに解釈したもの。 銀歌の切り札。口にした言葉を現実の現象として引き起こす技法。術とは全く違う原理で、術の干渉を一切受けない。また、非常に強い強制力を併せ持つ。 しかし、大きな現象は起こせず、効果の持続時間も数秒から数分、さらに使用の際には自分の存在力を削るという極めて危険な代償が必要となる。 一度使うだけで普通の人間の少女並に弱体化、二度使えばまともに動けなくなる。三度使えば、おそらく自分自身が消滅する。その回復には数日の時間を要するため、決して実用的なものではない。 難易度不明。 塞傷の術 傷の痛覚を麻痺させ、傷口を術力で覆い止血する応急処置術。治癒の術などの回復力増幅系ではどうにもならない重傷に使われる。あくまで痛みを消して止血するだけなので、根本的な回復にはならない。 また、痛覚は麻痺しているが無理に動くと痛みが現れる。 難易度4 蒼炎術 狐火と雷を混ぜた青い雷炎を操る術。消費妖力は多いが、極めて高い貫通力を持つ。放浪時代から原理は考えていて、白鋼の元にくると同時に術の制作を始めた。 千鳥蒼炎 身体を重くする術。接近戦などで、一時的に体重や打撃の重さを増やすのに使われる。身体を重くする分、動きは鈍くなる。どちらかというと、防御に使われることが多い。 難易度3 我流体術・首狩り落とし 銀歌が昔思いつきで作った技。 手首で相手の喉を打ちながら、両手で頸動脈を閉めつつ、頸椎を極め、相手の頭上を飛び越えながら、相手の身体を地面に叩きつける技。打つ、極め、締め、投げの複合技で、まともに決まれば頸椎に大きなダメージを与えられる。 もっとも、技としてはかなり大雑把なので成功率は低い。 難易度4 腐毒の術 あらゆるものを腐らせ、劣化させ、風化させ、破壊する毒霧を放つ禁術。効果範囲は街ひとつ分ほど。 銀歌の使った術は写本を元に作ったので、効果範囲が狭く、生物にしか効果がない。それでも、不死性を持つ相手をも滅ぼす威力を持つ。 現在の身体では、使えない。 難易度10 ◇ 白鋼 理の力 白鋼の最奥義。正式名称は、特異現出。 世界そのものを作り出す技法で、全ての事象と法則が壊れる特異点を用いて、自分の設計した世界を作り出し、現実世界へと出力する。作り出される現象は、術や魔法などによる仮初ではなく、実際現象なので、絶対的とも言える影響力を持つ。しかし、実現象であるため、反動や余波が非常に大きく、自由に使えるものではない。 起こった現象は、力業でないと防げない。 基点である特異点を作り出す技法も、それを制御する方法も人智の外にある。 難易度不明 転生の術 他人の身体に転生する術。擬似的な転生の術は世界中にいくつもあるが、完璧な転生を行ったのは白鋼のみ。 難易度10? 金縛りの術・改 妖力の糸で相手の神経を直接拘束。完璧に動きを封じる。大人数にもかけられる。神経を拘束されるため、解除は極めて困難。狐族の基本術のひとつの発展系。 難易度6 まやかしの術 相手の感覚を狂わせ、幻覚などを見せる。平たく言えば、化かす。狐族の基本術。 難易度3 尻尾減らし 尻尾の数を減らす術。尻尾の増える狐族には不可欠な技術。意外と難しい。尻尾が減ると妖力も少し減ってしまうが、術解除ですぐに元の本数に戻せるので、目立った問題はない。 難易度5 手刀 素手で相手を斬る。慎一より遙かに強力な切断力を持ち、金属製の葉月ですら滑らかに斬り裂く。 難易度8 破の秘術 触れた相手を粉砕する、珍しい技。日暈家由来。 難易度7 照準哨界の術 標的を絞った哨界の術。術の効果範囲にある任意の対象の数と位置を極めて高い精度で把握する。反面、対象以外の制度は無いに等しい。白鋼が用いた術の効果範囲はおよそ一キロほど。 難易度6 幻術・意思斬り 相手を気絶させる幻術。現れる効果は分かりやすいものの、相手の意識的無意識的防御を突き抜けて一瞬で意識を失わせるというのは非常に難しく、複雑な術式と大量の術力を必要とする。殴った方が効率がいいと言う者もいて、あまり好んで使われる術ではない。 眠りの術とは違い、多少のことでは意識を取り戻さない。 無傷での捕獲などを目的に使われることがある。 難易度6 雷炎砲 左手に発生させた雷炎を、一瞬で撃ち出す術。 仕組みは単純だが、白鋼の持つ妖力総量の一割半を多重装築によって集めているため、その破壊力は非常識なものとなる。銀歌の表現では、大型爆弾のような破壊力。地面に大穴を穿ち、余波で半径五百メートルを吹き飛ばすほど。 難易度9 堅術・断天壁 巨大な防護壁を作り出す術。白鋼が作った堅術という術系統のひとつ。 防壁は無色透明のガラスのような見た目。単体の術力で逆式合成術の強度を実現しており、作り出される防壁は桁違いの強度を持つ。また、性質の異なる防壁を無数に重ねており、衝撃だけでなく、熱や冷気、電撃や毒類などほぼ全ての攻撃に対し高い防御効果を持つ。壊れても妖力を注ぐことで、修復可能。普通は建造物などを守るための術。 極めて高い効果の反面、それに見合った桁違いの術力を消費する。 難易度9 空術・異転断界 白鋼が制作した、空間を制御する超高位術。 物理法則そのものを改変、対象周囲を高次元的に僅かにずらし、完全な隔離包囲を行う。対象空間は実空間から数ナノメートル落ちた形となる。次元のズレにより、内部の物体やエネルギーなどの脱出が不可能となる、ほぼ絶対的な捕獲。反面、外からの攻撃には非常に脆い。 しかし、物理法則へと直接干渉する術式は複雑で、術を作った白鋼本人でないと事前準備無しで術式を作ることはできない。また術力消費も凄まじく、術発動に白鋼は妖力総量の三割を使用した。 術としては実験的意味が強く、普通の実戦で使えるものではない。 難易度9 空術・素子壊転 白鋼が制作した、空間を制御する超高位術。 対象空間内の原子間結合力を劇的に弱め、一瞬で全てを原子まで分解する。一度原子まで壊れたものは、瞬時に混じり合い、単純な化合物へと再結合し、塵となって落ちる。物理法則への干渉のため通常の防御術では軽減することもできず、ほぼ絶対的な破壊効果をもたらす。空転断界で隔離した空間を対象として発動する。 その術式は極めて複雑で巨大なものとなり、制作者である白鋼本人も、術の構成には百近い印と呪文を必要とし、発動には妖力総量の三割以上を消費する。 術としては実験的意味が強く、普通の実戦で使えるものではない。 難易度9 禁術・停時幻空界 時間停止の仮想世界を作り出す禁術。禁術・停時の完全型。 仮想世界内では重力や光などは普通に働いているが、自分を含むもの以外の動きが全て停止する。停止しておける時間は実質無制限。原因と結果が壊れているため、何か行動をしてもその結果が訪れるとは限らない。 停止中に起こったエネルギーの衝突や、自身の消耗などは一度保留され、術解除時に全てが重なって同時に発現する。単純な攻撃の連打でも、そのエネルギーが重なり凄まじい破壊力が生み出される。逆に、術力や体力の消耗も全て重なって発現し、術解除後は使用者も全てを消耗し尽くして動けなくなる。過剰消耗で死に至る可能性も十分にある。 また、世界そのものへと強く干渉するため、凄まじい反作用が使用者へとかかり、力が弱ければそのまま消滅してしまうこともある。 難易度10 夢幻刃 具現化の術と砲華の術を組み合わせて、持っている武器などを分身させる術。手数増加の術だが、消費術力が多いため、普通は増やしても十倍程度。長時間の維持も難しい。 白鋼は獣人を相手にするために、大剣を一万本まで増やした。 難易度4〜 剛牙 大牙の上位術。一撃に許容量限界までの術力を乗せて相手を攻撃する。威力は大牙の何倍もあるが、許容量限界の術力を一度に使い切ってしまうため、使用後に少し隙ができる。主に相手の防御を崩すのに使われ、直接攻撃などに使われることは少ない。 難易度6 夢幻一万刀・剛牙乱舞八千重桜 夢幻によって一万本まで増やした大剣で、一万の剛牙を放つ大技。術構成や予備動作、使用後の隙のために、停時幻空界内でしか使えない。しかし、停時空間が解除された時に出現するエネルギーは想像を絶する規模となる。 難易度9 堅術・断空障 堅術・断天壁の下位互換。 巨大な防護壁を作り出す。防壁は無色透明のガラスのような見た目。単体の術力で逆式合成術に近い強度を実現しており、作り出される防壁は桁違いの強度を持つ。また、性質の異なる防壁を無数に重ねており、衝撃だけでなく、熱や冷気、電撃や毒類などほぼ全ての攻撃に対し高い防御効果を持つ。壊れても修復可能。普通は建造物などを守るための術。 難易度8 空術・空転移 任意の空間を、そこに存在するものごと、別の場所へと空間転移させる術。 難易度8 ◇ 葉月 変形 液体金属の身体を無制限に組替え、変形させる。姿を変えることも可能であるが、現在の姿が一番落ち着く。物理攻撃に対してはほぼ無敵。 封動の呪い 相手の動きを強制停止させる呪い。特定の行動を取れなくもする。銀歌の首輪に込めてある。 呪術ではない。 難易度4 命断の式 葉月の身体に仕込まれた攻撃術式。予備行動無しで発動できる。 打撃と同時に相手の生命力を削る。高い再生能力を持つ相手や、非常に生命力の強い相手に使う。普通の相手にはまず使わない。 難易度4 - 単発系の技 - ブリット 弾丸。腕の内部をバネに変え、打ち出す。最大五十メートルほどまで腕を伸ばせる。術未使用での最大速度は200m/s。威力は大砲。 難易度2 ライフル 施条弾。腕を捻り、高速回転する拳を打ち出す。最大50mほどまで腕を伸ばせる。ブリッドより破壊力が大きい。 難易度3 マグナム 強装弾。剛力の術と瞬身の術をかけて撃ち出すブリット。音速を超えた拳は文字通り大砲以上の破壊力を持ち、金剛の術による防御も貫く。 難易度3 アーマーピアシング 徹甲弾。腕を限界まで伸ばし、さらに螺子のよう捻った状態から反動を用いて撃ち出す打撃。高位系の迫撃術を載せた超音速の豪打は、戦車砲の破壊力をも凌駕する。単発の打撃では最強の破壊力を持つ。 一級退魔師クラスでないと防げない。 難易度5 シェイプ・チャージ 形成炸薬弾。一度壁などを蹴って高速で標的へと突撃し、後ろに伸ばして加速を付けた腕を叩き付ける。自身の慣性から加速した打撃を放つため、その衝撃貫通力は葉月の攻撃の中でもほぼ最大。標的を攻撃した後のことはあまり考えていないため、半ば捨て身の技とも言える。 難易度5 パイルドライバー 杭打ち機。片足を勢いよく真上に伸ばし、一瞬で縮めて相手に蹴り落とす、強烈な踵落とし。片足を振り上げる瞬間から、踵が激突するまでは半秒も掛からず、威力も凄まじい。生半可な防御は気休めにもならない。 銀一は頭に喰らって気絶したが、普通なら頭が爆ぜる。 難易度3 - 連打系の技 - マシンガン 機関銃。両手の拳を連続で打ち出す。 難易度3 キャリバー 重機関銃。迫撃術を用いて、秒間十発近い拳の連打を放つ。分厚い鉄板をも紙のように打ち破る。一発自体の打撃は、単発のライフルよりやや大きい程度。しかし、間断なく放たれる連続攻撃を防ぐのは困難。破壊力が大きい反面妖力の消耗は大きい。 難易度4 バルカン 高速重機関砲。高位系の迫撃術を用いた秒間数十発の拳の連打を放つ。キャリバーを上回る破壊力を持ち、防御はほぼ不可能に等しい。と同時に妖力消耗も凄まじく、連続で十秒ほどしか使えない。 未登場。 難易度6 -斬撃系の技 - ストリング 鋼線。両手の指から、極細の糸を伸ばして操る。かなりの切断力を持つが、制御が難しいので好んで使うことはない。 難易度5 ブレイド 剛刃。四肢を刃物に変える。鞭のようなしなりを以て繰り出される斬撃は、極めて高い切断力を生み出す。 難易度3 ウェポン 武器。身体をを剣や槍などの武器状に変化させて攻撃する。修復は自在なので刃毀れを気にする必要もなく、力任せに振り回せる。身体から自在に刃を突き出すことなども可能で応用範囲は広い。 また自分の身体から一部を切り離して武器を作ることもできる。 未登場。 難易度2 - その他の技 - ヒートアームズ 葉月の身体に仕込まれた攻撃術式。予備行動無しで発動できる。 両腕や両足などの身体の一部を約二千度まで高温化、攻撃の威力を飛躍的に高める。相手が鉄などの防御でも、触れただけで溶かしてしまう。ニトロ使用時のみ使える。 難易度4 ロケットパンチ 肘から先を撃ち出す。本体部分とつながっていないので、自分で回収しなければならいという欠点がある。 難易度2 マイン 地雷。全身をバネに変え、拳を打ち出す寸頸。密着状態から、強烈な一撃を打ち込む。 難易度3 バインド 身体の一部を液化させ、それで相手を拘束する。液体状態で相手の身体に密着したまま、固体化。動く隙間も与えず、鋼鉄で鋳固められたような状態にする。 難易度3 ショット 散弾。打撃を放つ際に、腕を数十本に分裂させる。未登場。 難易度3 七百ポンドロケット砲 ドロップキック。一度地面などに両腕を付いて、バネの破裂で飛び上がってから、相手の身体へと両足を撃ち込む。三百キロの体重を直撃させる大砲のような飛び蹴り。並の者が喰らえば、内蔵や肋骨が無茶苦茶になる威力。 銀一は金剛の術で防御した。 難易度3 ニトロ 白鋼が作った触媒。危険物。ニトログリセリンではない。だが、衝撃を与えると爆発する。 アヴェンジャー 30mmガトリング砲の名を冠す、葉月の最大攻撃。各種迫撃術も用いた上での拳の超音速連打。一発が戦車砲並の破壊力を持ち、さらに砲華の術による散弾が打撃点の周囲を吹き飛ばす。一秒間に四十発の連射性能を持ち、ほぼあらゆる防御を貫通する破壊力を生み出せる。 連続使用は三秒が限度で、使うだけで身体の金属が五十キロほど蒸発する。 難易度8 グスタフ 80cm超重列車砲の名を冠す、葉月の最大攻撃。 身長が半分になるほどに全身を縮めてから、バネの反動で相手へと突進する。縮地の術を用い、速度は音速の三倍を超える。自ら巨大な砲弾となって相手を粉砕する大技。 難易度8 ◇ 敬史郎 壁歩きの術 壁や天井に張り付く。 難易度3 術式破壊・砕 自分に向けられた術の術式を破壊する。規模の小さい術を破壊するためのもので、術式の中心部分を狙う。 銀歌の千鳥蒼炎を無力化した。 難易度5 口寄せの術 自分の所有物を手元に呼び出す。 難易度3 飛雷 法力の爆発を利用して、持っている武器を飛ばす。合成術によるものよりも消費術力が多い。 難易度3 銀驟雨 法力の破裂により、鎖でつながれた二十本の投擲剣を発射する。 難易度5 穏行包身 他人にかける穏行の術。かけられた相手の視覚以外の情報、音や気配などを遮断する。穏行の術に自分の容量を裂きたくない相手にかけるもので、不意打ちによる全力攻撃の準備として使われる事が多い。 難易度6 変わり身の術 分身を残して本体は別の場所に移動する術。接近戦を得意とする相手から、狙撃の間合いに移動する時によく使われる。 難易度4 絶気隠滅 狙撃用に作り上げた極めて効果の強い穏行術。姿や音などを完全に消し去る高位術。また、装備を含む自身を、物質に対して透過状態にするため、移動などを行っても地面の埃や空気などへ与える影響は極めて少ない。哨界の術などでも居場所を把握することは難しい。 難易度7 跳弾 撃った弾を空中で反射させる敬史郎の切り札。相手が予想していない位置からの攻撃を可能とする。また、自分の位置を錯覚させることもできる。絶気隠滅を維持した状態で跳弾を行う仕組みは草眞も知らない。 縛球牢 球状の結界で相手を閉じ込める。結界の大きさは調整可能。内側のエネルギーが外に出ることを妨げると同時に、外から内側に向うエネルギーは妨げない。相手を捕獲してから、結界ごと攻撃するのが定石。 頑丈ではあるが力業で破れないこともない。 次元衛星砲 最大射程100kmの超精密砲撃。敬史郎の十八番にして切り札。術の原理は神界軍内部でも機密扱いされている。未登場。 難易度9 その他の登場人物 ◇ 銀一 硝子の破片刃 法力を極限まで薄くして作り上げる、極めて鋭利な刃物。刃先は単分子数個分の厚さしかなく、体組織に与える損傷を最小限に留めることができる。切断力を強化した状態から攻撃に使用すれば、、鋼鉄すら容易く切り裂くほど。 ただし、刃渡りは最大でも十センチほど。 難易度6 法力射針 極限まで細く集束させ、密度を高めた法力の注射針。針は非常に細く鋭く、鋼鉄にも容易く突き刺さる貫通力を持つ。相手に突き刺すことで、薬剤を注入する。本来は医療用に使われる術。 難易度6 誘雷針 相手が放った雷術を、相手に返す雷術。広範囲に弱い雷を広げ、相手の放った雷を集束させ、導体法力に乗せて一直線に撃ち出す。相手の放つ術が大きいほど、相手に返せる雷撃の威力は大きくなる。 雷を集める。相手に飛ばす。ふたつの事を同時に行っているため、使用者には極めて高い制御力が求められる。 難易度8 乱経の術 神経伝達を狂わせる術。相手の頭に術式を叩き込むことで発動する。幻術の要素も含んでいる。効果は数分程度だが、効果が続く間は、身体を動かす情報が出鱈目に働き、まともな動きは不可能となる。術の制御力も劇的に減少し、ほぼ無防備状態となる。 難易度8 脳損打 延髄に刃物を突き刺してから頭蓋内で破壊し、その破片で脳組織を損傷させる技。決まれば、大抵の相手はほぼ即死させられる。銀一の使ったメスは、特殊な破空の術によって、切れ味を高めてある。 難易度7 ◇ 晴彦 長刃 飛燕の術の応用。鎧通しの先端から妖力の刃を作り出し、刃渡りを伸ばす。刃は透明で普通は見えないが、力を感じ取ることができる者にはうっすらと見える。しかし、高速で動かすと察知は困難になる。 難易度4 ◇ 空魔 身体制作 ホムンクルスを作る技術を応用し、現在の銀歌の身体を作る。元の身体の血とアカギツネの血(近くの動物園にいる雌4歳、名前はハナ)から、制作。出来は上々。 難易度6 ◇ 沼護 義邦 冥鬼蟲 式鬼蟲の希少種。物質の組成を組替える特性を持ち、主に治療に使われる。 ◇ 神代の少女 召喚術 神代家を柱にして、日本全国の退魔師同士が契約を結ぶことによって作られる極めて特異な血継術。日本の退魔師が倒した一定以上の強さを持つ魔獣や怪物の力を、神代の血継へと封印するもの。 その力は神代家の退魔師が、自身を依代として発現できる。術の発動と同時、術者は怪物へと姿を変え、その力や能力、技術を全て使いこなすことが可能となる。加えて、力は神代の中で成長を続けるため、発現した怪物は倒した当時よりも強い力を持っている。 術発動から完成までは数十秒から数分かかる。しかし、術の欠点はその程度しかなく、他に目立ったリスクなどもない。災害級の怪物の力を、たった一人でさしたる危険もなく自在に操れるという、反則じみた血継術。しかし、あまりの危険性に滅多に使われることはなく、国内でも最後の切り札として稀に使われる程度。 なお、発動時間を短縮することにより、獣人のような姿を取ることも可能。 雷獣転象 雷獣を自身に憑依させ、具現化する術。雷獣と同等以上の雷の力を本物以上の威力と制度で操ることができるようになる。 術の発動から完了までの約三分間は、ほとんど無防備になってしまう欠点を持つ。しかし、欠点と呼べる欠点はその程度である。 銀歌が手に入れていた雷獣の腕を取り戻し、妖力が一割ほど上昇している。腕が失われていた時も、雷獣化すれば右前足は形成されていた。 難易度? 黒雲の城 雷獣の妖力を用いて、巨大な積乱雲を作り出す術。莫大な妖力によって作り出される雷雲は、ほぼ二、三分で圏界面まで届くほどの急激な成長を見せる。その積乱雲は雨を降らさず、通常の積乱雲を遙かに上回る電荷を持つ。 雷獣の意志に応じ、雷雲下のどこにでも落雷を命中させることができる。 雷の閃塔 雷獣の持つ最強級の雷術。 あらかじめ作り出しておいた高密度の積乱雲に、身体から放った雷撃を蓄積させ、膨大な電圧を一回の落雷として全解放する術。妖力をまとった落雷は白い塔のように空を裂き、数百億ボルトの超高電圧と数十万度にもなる超高熱が、一撃で対象をプラズマ状態まで蒸発させる。 雷雲の規模で威力は半ば制限なく上がる。 作中では、封結界ごと精霊を跡形もなく消し飛ばした。 かつての雷獣討伐では、日暈の退魔師二人と空渡の退魔師一人が、この雷撃に呑まれ跡形もなく消えたという過去がある。 ◇ 刃之助 刻熱刃 攻撃を当てた物に高熱を帯びさせる術。手や武器で攻撃し、それを受けた相手の武器や防具などを一気に加熱し、攻撃する仕組み。刀などで受ければ、持っていられないほどに柄まで高熱化させ、防具類を攻撃すればそれ自体が熱で相手を苦しめる拘束具と化す。相手の武器や防具などを利用して相手の動きを封じる珍しい術。 ただし、生身の身体にはそれほど強い効果は現さず、受けても火傷する程度。また、ただの布の衣服などの場合はそのまま燃えてしまう。 難易度7 爆飛雷の術 飛雷の術の強化版。大量に術力を練り込み、持っているものを撃ち出す。ある程度大きさや重さを持ったものを飛ばすのに使われることが多い。 難易度4 ◇ 大滝 霞丸 雷電 術力を稲妻にして打ち出す雷の術。術構成は単純で、ある程度技術があれば誰でも使える。術式に込める術力の量で、威力が大きく変わる。 難易度2 ◇ 銀牙 崩れろ 大規模な妖力の爆発によって、広範囲を一気に破壊する術。破壊力は非常に大きい。複雑な術式を使っているわけではないため、準備動作無しで放てる。 散れ 周囲に大規模な雷撃を放つ術。 飛べ 指向性を持った衝撃波を相手に叩き付ける術。 |