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第3話 赤城さんのお口をお仕置き陵辱!



 書類の入ったファイルを抱え、提督執務室のドアを開ける。
 日の光の差し込むこざっぱりした部屋。
「何してるん?」
 とりあえず提督は質問した。
 本棚の横に置いてある小さい冷蔵庫を開けてプリンを食べている赤城へと。
「!」
 視線を向けてくる赤城。カップから掬ったプリンを口に入れてながら。数回噛んでから飲み込む。そのまままもう一口食べてから、満足げに息を吐き出した。
 驚いたように声を上げる。
「会議終わるのは三十分後じゃないんですか!?」
「幸い早く片付いた」
 告げる。軽巡駆逐艦の水雷戦隊の中期運用計画の話し合いだったが、五十鈴が手際よく場をまとめてくれたおかげで早く終わらせることができた。
 残ったプリンを手早く胃に流し込み、赤城はカップを冷蔵庫に戻した。
「ごちそうさまでした」
 両手を合わせ礼儀正しくアイサツを行う。
 背筋を伸して提督に向き直る赤城。
「とりあえず何か言い訳はあるか?」
「つまみ食いと盗み食いは最高のスパイスだと、私は思います!」
 しっかと提督を見据え断言する。
「それについては全く以て同感だし、それを当人に向かって言える赤城の神経は羨ましいと言えるのかどうかは不明だが、ま――その正直さは結構好きだぞ」
「ありがとうございます」
 敬礼とともに礼を言う赤城に。
 提督はあくまで冷静に告げた。
「それはそれとしてお仕置きだな」
「うぐ……。しかし、盗み食いをしたのは、紛れもなくこの私。お仕置きは甘んじて受けます。一航戦の誇りに懸けて、逃げも隠れも致しません」
「その心意気や良し」
 提督はカバンから小さなチャック袋を取り出した。中に入っていた白い角砂糖のようなものを摘まみ取り、素早く赤城の口へと押し込んだ。
「むぐ……!?」
 角砂糖もどきを口に入れられ驚く赤城。
 しかし、その表情はすぐに柔らかなものとなる。
「あっ、甘くて美味しい」
 味わうように口を動かし、角砂糖もどきを舐める赤城。その性質上、数秒で溶けて無くなってしまう。唾液と混じったその薬は赤城の咥内粘膜へと染み込んでいく。
「これは何で――あへ……」
 効果はすぐに現れた。
 赤城が自分の口を押える。
「なんだか……くひの中が……」
「これは媚薬だ」
 にんまりと笑って提督はそう告げた。
 赤城が眼を丸くする。
「媚薬……っへ!?」
「正確には高速修復材にいくつか薬品を混ぜて作った、感度上昇の薬だ。全身ではなく、薬が触れた場所を敏感にする、と。こんなこともあろうかと、作っておいた。備えれば憂い無し。提督は凄いだろう、はっはっは」
「そんな……」
 赤城が半歩後退る。
 だが素早く提督は手を伸し、赤城の舌をつまんだ。
「はひっ!」
「ではお仕置きを開始する」
 提督は凶悪な笑みを浮かべた。

 
 つぅ……。
 右手で舌を摘まみ、左指でその表面を優しくなぞる。
「あっ……ああぁ……! あっ……」
 赤城が身を震わせ、甘い呻きを漏らしていた。両手で腕を掴み返してくるが、その手に力は入らない。舌先がひくひくと跳ねている。奇妙なものだろう。ただ舌を摘ままれているだけなのに、全身にむず痒い快感が走るのは。
 くちゅり。
「はひっ!?」
 提督は舌を弄っていた指を、赤城の口へと差し込んだ。指に絡みついてくる唾液。頬の内側を撫で、歯をつつき、歯茎をなぞる。濡れた肉の感触が生々しい。
「おおっ! ていど……く……! わたしのっ、お口が……ぁぁあ……。しび、しびれるっ――あついっ! んあああぁ……っ!」
 口をたどたどしく動かす赤城。抵抗するように指に噛み付いてくるが、顎に力は入っていない。口の端から涎が流れ、目元に涙が滲む。口から全身を懸ける淫らな痺れに、腰が抜けてしまっているのだ。
 その姿は酷く嗜虐心をそそる。
「ああぁぁ……うぁ……!」
 悶える赤城に、思わず口元が緩んだ。指先が歯や唇をなぞるたびに、切なげな呻き声とともに身を捩っている。逃げることも、拒むこともできない。既に赤城の口は提督に支配権を奪われていた。
「気持ちいいか?」
「はひ……」
 訊くと、赤城は弱々しく頷いた。
 提督は満足げに頷いてから口を開き、舌を突き出す。舌先に溜まる唾液。
「あっ――!」
 赤城が大きく目を開く。
 何をされるか察したのだろう。それをされたら自分がどうなるかも察したのだろう。逃げるように身体を引くが、舌を掴まれているため無意味な抵抗に終わった。声もなく赤城喉が引きつっている。
 ぽたりと唾液が赤城の舌に落ちた。
「あ、はひぃっ――!」
 びくん!
 と大きく身体が跳ねる。息が止まり、目が裏返りかけた。数拍の間を置いて、喉から細い息が漏れ、震えていた足から完全に力が抜ける。確実に一瞬意識が飛んでいた。
 ごくり、と。赤城は無意識に提督の唾液を飲み込み。
「ンンッ! ぅッ……ァァ――!」
 喉を押え、天井を仰ぐように声を絞り出した。言葉も無くぱくぱくと唇が動く。喉で、その味と感触を味わってしまったらしい。冗談のように膝が震えていたが、耐えられたのは数秒だった。
「あぁ……」
 糸が切れたように崩れる赤城。
 提督はをれを両腕で抱きかかえ、赤城の顔を見つめてる。
「まだお仕置きは終わってないぞ?」
「待っへ、下さひ……まだ、心の覚悟が……!」
 掠れ声で言いながら手を持ち上げる赤城。次に何をされるかはっきりと理解しているのに、逃げる事も抵抗することも出来ない。打つ手無しだった。
「それじゃ行くぞ」
 抵抗すらできない者を圧倒的力で思う存分蹂躙する。そんな残酷な征服感を噛み締めながら、赤城の唇に提督は自身の唇を重ねた。
「んん……! ン――!? ンッ……! ぅぅ……!」
 びくびくと身を跳ねさせ、声にならない声を上げる赤城。
 提督は遠慮無くその咥内を味わった。舌を絡めさせ、歯を舐め、頬に歯茎に舌先を這わせて、再び舌を絡ませる。舌に感じるほのかな甘み。さきほど盗み食いしたプリンだろう。
「ぅぁ――! んっ……! ぉぉ――!?」
 目元から涙をこぼし赤城が何度も身体を強張らせる。
 提督の舌先がどこかに触れるたびに、赤城は達していた。手足が跳ね、息が漏れ、意識が震える。まるでそのような楽器であるように。
 十分に赤城の口を堪能してから、提督は口を離した。
「どうだ? 少しは反省したか?」
「はひ、反省しまひはぁ……」
 その場に腰を下ろし、芯の抜けた言葉を返してくる。
「それじゃ、ご褒美だ」
 笑いながら提督はベルトをゆるめ、ズボンを下ろした。先程からの赤城の痴態に既に準備万端となったものが現れる。
「うぁ……」
 頬を赤く染め、現れたものを凝視する赤城。
 ゆっくりと口を開けて、それを口に含んだ。
「んっ……」
 くちゅ、ちゅぱ……。じゅぷ……。
 赤城は卑猥な水音を響かせ、提督のものを味わうように唇を舌を動かす。とろんと溶けたような眼差しで、提督のものを味わっていた。
「提督の……美味しい……。大きくて……暖かくて……男の人の味が……んっ」
「いい子だ。上手いぞ」
 優しく赤城の頭を撫でる提督。
 ぞわぞわと股間から痺れるような快感が駆け上がってくる。
「んっ……はっ」
 赤城は恍惚とした表情で口を動かしていた。淫らな水音を立てながら、じっくりと舌触りや形を確かめるように舌を唇を動かす。媚薬の効果か口だけで感じているのだろう。小刻みに跳ねる身体。小さな絶頂を何度も迎えていた。
 脊髄の奥から股間に集まってくる熱い衝動。
「ん、出る――」
 提督は赤城の頭を押えた。
 腰の奥から沸き上がる奔流。
「んっ! あああああっ!」
 どくんっ! どびゅるるるるる!
 そんな擬音を乗せて、提督は己の衝動を赤城へと叩付けた。腰が抜けるような衝撃と絶頂感が、思考すら吹き飛ばす。全身を包む淫らな満足感とともに、提督はありったけの精液を赤城へと注ぎ込んだ。
「んっ、ふふ……」
 赤城が提督のものから口を離す。
 短く息を吐き、提督も蹌踉けるように腰を引いた。
 自分のものと赤城の口が唾液の糸を引く。
 ごくり。
「んぁっ! あっ」
 赤城は口の中のものを飲み込み、びくんと身体を跳ねさせた。
「喉が……お腹がっ! あっ、んぁぁ――はあああんっ!」
 飲み込んだ精液が喉や食道を犯していく。赤城は両手で肩を抱きしめ、大きく仰け反った。快感に崩れた表情でしばらく震えてから、息を吐き出す。
 提督を見上げ、赤城は微笑んだ。
「ごちそうさまでした」

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20/6/24