Index Top ネジまくラセン!

第13話 イジワル


 椅子に座ったオーキの膝の上に、背中を向けて乗せられたラセン。
 オーキの右手が三角形の狐耳をもぐほぐし、上衣の腋の隙間から差し込まれた左手が、黒いレオタードの上から小さな乳房に指を這わせる。服は脱がせていない。
 人形のようなサイズながら、身体は柔らかい。
「うぁぁ……」
 ラセンの喉から切なげな声が漏れていた。
 柔らかな乳房を手で撫でながら、小さな突起を指先で擦る。その動きにラセンが細かく身体を震わせていた。掠れた息を漏らし、頬を赤く染めている。
 オーキはラセンの狐耳を口に咥えた。優しく甘噛みする。
「はっ……んんん……。ひっ、耳……駄目……!」
 目元に涙を浮かべ、ラセンは声を引きつらせていた。
 狐耳から口を放し、オーキは膝に乗せたラセンを見下ろした。右手で狐耳を弄り、左手で小さな胸を触る。身体を震わせながら、ラセンは湧き上がる快感に耐えている。
「あれだけ強気な事言ってたのに、脆いなお前……」
 苦笑いとともに告げた。
 頬を赤く染めながら、ラセンは殺気立った視線を向けてくる。
「くっ、うるさい……アタシをこう作った、あのクソジジィに言え――」
 ラセンの身体を作ったのはフリアルである。感覚や思考なども含めて。少し弄っただけで出来上がってしまうように作ったのも、よく言えば悪戯心なのだろう。
 レオタードの上から、小さな乳首を少し強めに摘み上げる。
「ひぅっ!」
 ラセンが喉を引きつらせた。
 オーキは狐耳から手を離し、スカートの中に差し込んだ。細い両足の付け根。レオタードの生地越しに、秘部をやさしく指でなぞる。
「うあ……。あああ……あぁぁ……」
 艶のある呻き声が、ラセンの口からこぼれた。震える手でオーキの手を掴む。オーキの手を退けようとしているのかは分からない。ただ反射的な動きなのかもしれない。掴むだけで力は入っていない。
「このまま続けるか?」
 手の動きはそのままで、訊く。
「ん……ッ!」
 ラセンは息を呑み込んだ。
 息を荒げながら、振り返ってきた。顔を赤く染め、口元から涎を垂らしながら。人形でありながら、奇妙に生物的な部分を持っているラセン。焦点の合っていない瞳をオーキに向けている。
「お前もこのままだと、んぁ……辛いのではないか?」
 挑発するように口端を上げてみせた。
「ああ。そうだな――」
 オーキはラセンの小さな身体を抱え、前後を入れ換え、膝に乗せる。
 ラセンがオーキの手に触れながら、赤いスカートの裾を掴み、持ち上げた。少し脚を左右に広げ、太股と黒いレオタードを見せつける。
「なら、特別にアタシの中に挿れることを許可してやる」
「断る」
 応じるように笑い、オーキは言い切った。
「なっ!」
 目を丸くするラセン。その答えは予想していなかったのだろう。
 オーキは左腕でラセンを抱え、尻尾の付け根を掴む。柔らかい毛の感触。作り物らしいが、異常な作り込みのせいか本物と変わらない手触りだった。
「最初は自分から言い出したんだ。今回は撫でるだけだ」
 そう告げ、オーキは指を動かし始めた。逃げるように悶えるように、ぱたぱたと跳ねる黄色い尻尾。それを捕まえ扱くように指を動かす。
「ああっ! いやっ……! んんんっ、ひぅっ!」
 さらに右手を脚の間に差し込み、人差し指で秘部を撫でる。
 オーキの服に捕まり、身体を震わせるラセン。狐耳を伏せ、尻尾を痙攣させている。焦点の霞んだ瞳、だらしなく開けられた唇。
「やだっ! こんなっ……生殺しなんて……ああっ!」
「なら、これで我慢しろ」
 人差し指を動かし、レオタードの生地の隙間に指を差し込んだ。指先に触れる、小さな割れ目。人間とそう変わらないだろう秘部。
 オーキはそこに人差し指を差し入れた。
「うぁっ!」
 小さな悲鳴とともに、ラセンが仰け反る。
「お前のサイズからすると、こっちの方があってるんじゃないか?」
 指に絡み付いてくる膣肉。濡れた肉が卑猥に蠢き、オーキの指に絡み付いてくる。まるで生き物のように。オーキはゆっくりと指を動かす。
「あっ! はっ!」
 ぱくぱくと口を動かし、ラセンが息をこぼしていた。
 身体の大きさから考えると、人間のものよりも、指くらいの大きさと太さの方が合っているのかもしれない。
 オーキはゆっくりと指を動かす。その動きに合わせて、ラセンの身体が強張り、膣肉が指を締め付けていた。その感も尻尾を嬲る手の動きは止まらない。
「あっ、あぁ……」
 だらしなく口を開き、快楽に意識をとろけさせている。
 オーキは人差し指を膣奥まで差し込んだ。さらに、尻尾の付け根をぎゅと握り締める。
「んんん――!」
 ラセンの身体が跳ねた。
 身体を反らし、喉から掠れた息を吐き出す。黄色い瞳を見開き、狐耳を立て、尻尾の毛を膨れさせる。膣が締まり、オーキの指を締め付ける。
「ぁ……ぅ……」
 意味のない呻き声をこぼしてから、ラセンはオーキにもたれかかるように脱力した。
 オーキはラセンの膣に差し込んでいた指を抜く。
「んっ」
 指が抜けると同時、ラセンの身体が小さく痙攣した。
 持ち上げた指には淡い光沢を帯びた粘液が絡み付いている。舐めてみると、味はない。どのような機構があるのかは不明だが、ラセンはこのような分泌を行っていた。普通の生物とは違う、擬似的なものらしいが。
 脱力しているラセンに、オーキは笑いながら声をかける。
「こんなんでよければ、いつでも相手してやるぞ」
「くぅぅ……!」
 顔を赤くし、しかしラセンは悔しげにオーキを見上げることしかできなかった。

Back Top Next

13/2/21