Index Top タドリツキ ~提督はスライムにつき~ |
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第5話 !大鳳は取り憑かれたように |
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ベッドと本棚の置かれた小さな部屋を蛍光灯の光が静かに照らしていた。窓の向こうからは遠くの波の音が聞こえてくる。壁には白い制服がかけられ、大きな姿見が置かれていた。ドアの表には休憩室と記されている部屋。 ぽこぽこ、と。 床に広がった青い液体が粟立った。 そして、液体が縦に伸び、人型を形作る。のっぺりとしたヒトガタから、手や足や顔が作られ、表面の色も変わっていった。 やがて完全な人型となる。 「ふふ、良い感じね」 姿見に向かい、両手を広げてみせた。 もみ上げを伸ばした濃い茶色のショートボブの少女である。小柄ながらもしっかりとsた体躯。頭にはヘッドギアを付け、首元は艦首型の装甲を取り付けている。白い上着を纏い、腹部を守る濃い灰色のコルセット。下半身は赤いスカートと黒いスパッツという格好だった。しかし、足首から下は床の青い液体に溶けていた。 「こんばんは。私は大鳳よ。どうかしら、私の身体?」 大鳳はにっこりと笑い、身体を傾ける。姿見に映る自身の形を確認するように。 「引き締まった手足に、動きやすい服装。身体は少し小さいけど、こう見えても立派な装甲空母よ。一航戦にも五航戦にも負けないんだから」 他の空母に比べて身体は小さいが、すらりと伸びた手足と引き締まった筋肉。運動能力は全く劣ってはいない。 微笑みながら身体を横に向け、大鳳は鏡を見る。 白い上着の胸当てを押し上げる控えめな膨らみ。 「胸部装甲はもう少し大きくてもいいかもしれないわね」 つぅ……。 指先で胸の縁をなでていく。 「んっ」 指の動きに、じんわりと痺れるような感覚が広がっていった。 むにむに、と両手で全体を優しく捏ねる。大きいとはいえないバストだが、触ってみるとしっかりとした柔らかさが感じられた。 「でも、控えめな胸部装甲は、私も気に入ってるの」 くにくにくに。 胸当ての上から、指先で乳首を撫でる。 「んっ。ここ、気持いい……」 ぴりぴりと痺れるような心地よさが胸から背中へと抜ける。思わず呼吸が止まるほどの刺激。胸当ての白い生地に、硬くなった乳首が浮かび上がっていた。 大鳳はにやりと笑い、右手で胸当て越しに乳首を掴む。 きゅっ。 「あっ……!」 胸から走った電流に、大鳳は甘い声とともに身体を前に折った。顔はだらしなく緩み、涎も垂らしている。呼吸も荒く、頬もほんのりと赤い。 しかし手は貪るように己の胸を弄り回していた。親指と人差し指で乳首を捏ねながら、決して大きくはない膨らみを乱暴に揉みしだく。その顔は色欲に染まっていた。 「あっ、ああっ……。乳首がびりびりする……、なんだかお腹の奥が痺れるみたい。んんっ、はっ、ああっ――! 胸だけで、イっちゃ……うっ! あっ、あはっ!」 ビクンッ! 身体を仰け反らせ、大きく痙攣し、大鳳は糸が切れたように脱力する。思わずへたりこみそうになりながら、慌てて姿見に片手を掛け体勢を保った。喉から漏れる荒い呼吸。 手をもっちあげ、そっと自分の頬を撫でる。 「私ってば、エッチな身体ね」 満足げな呟き。 続いて右手を下ろす大鳳。ごくりと喉を鳴らしてから、スパッツに包まれた太股をゆっくりと撫で始めた。生地の感触を楽しむように手を動かし、徐々に付け根へと移動していく。赤いスカートの奥へと。 「うんっ」 股間を一撫でし、大鳳は吐息した。 足下の青い水面に波紋が走る。 そのまま、ゆっくりと指を秘部へと這わせ始めた。黒い生地の上から、己の形を確かめるように。指を動かすたびに、下腹の奥に小さい電流が走り、腰が跳ねる。 大鳳の口元がイヤらしい笑みの形に歪んでいた。 「あっ、ははっ……これは、凄い――! んっ……ああっ!」 びくんと、肩が跳ねる。 それで収まらず、大鳳は自身の秘部を丁寧に愛撫する。スパッツの上からでも分かる淫核の膨らみ。触れるたびに、小さな電流が走る。左手が無意識に胸を弄り始めた。顔を赤く染め、身体を震わせ、湧き上がる快感を貪りながら、甘い声を上げる。 「あっ、気持いい――! んっ、ふふっ、私の身体って敏感ね……んっ。あはっ。こんなに敏感じゃ、んっ……あっ、作戦の時とか、大変じゃないかしら? あははっ!」 快感に身を震わせるたびに、揺れる青い水面。 大鳳は誘うように呟いた。 「おいで」 その言葉に、足下の液体が動き出す。 まるで意思を持った生物のように、大鳳の足を這い上がってきた。足首から脛、膝を包み込み太股へと。スパッツの生地の内側にも潜り込みながら、腰まで這い上がってくる。 「あっ!」 背筋を駆け抜ける甘い衝撃に、大鳳は思わず背筋を反らした。 蠢く青い液体が秘部を包み込む。淫核をこね回し、膣口をくすぐり、その奥へと。 「ああっ、いいわ! あっ、そんなところ……うんっ、勝手に動いて――! いけない子ね、ああっ。中に入ってくる……うんっ、ああっ! 凄い……! 膣へと入り込まれる快感に、大鳳は両手で己の身体を抱きしめた。がくがくと両膝が震えている。赤く染まった顔は、だらしない笑みを浮かべていた。 より感じる場所を探るように、青い液体が膣内を這い回る。 「ふああああっ! あっ! 動いてるっ! あっ、私の膣中――かき混ぜてっ! はひっ、はああっ! 抑えられない……! ああっ んんんっ! この身体凄いわっ!」 びくっ! と身を震わせ、大鳳はその場にへたり込んだ。足から力が抜け、立っていることもままならない。荒い呼吸を繰り返し、身体を充たす性感をじっくと消化する。 「あら」 大鳳は視線を落とす。青い液体が胴体を包み始める。 そのまま胸当ての隙間に侵入した。 「あひっ!」 胸に走った刺激に、大鳳は気の抜けた悲鳴を上げる。 慌てて両腕で胸を押さえるが、相手は液体。容易く隙間を這い回り、控えめな胸を撫で回し始めた。乳首を重点的に攻めながら、胸全体をマッサージするように。 「ああっ! 待って、まだそっちは……心の準備がっ……! んんっ、やだっ、あああっ! 胸はまだ駄目っ、お願い――! 本当に駄目だから……」 その声には応えず、青い液体は大鳳をひたすらに貪っていた。足を腰をお腹を旨を。その小柄で引き締まった身体を楽しむかのように、もしくは捕食するかのように。 丸いお尻から、さらにその奥。 ぐちゅり。 「はひっ!?」 お尻の穴から、青い液体が侵入する。 「えっ、そっちは違う……! ああっ! 待って……ぇ!?」 お腹の奥が甘い熱を帯び、芯の抜けた声が漏れた。 身体から力が抜け、大鳳は倒れるように床に手を突く。しかし、力の抜けた腕では体重を支えきれず、なすすべなく床へと突っ伏した。 「あっ、ああっ、あっ……んぁっ!」 しかし、何かを求めるように突き上げられた腰。ゆらゆらと誘うように左右に揺れる。それに応えるかのように、大鳳を包む青い液体が、秘部や尻の内側を蹂躙していた。気持いい場所を的確に刺激しながら。 「んっ、あああっ! 私、おかしくなっちゃう! あっ、ああああっ! 駄目……このままだと、頭が溶けちゃう――! もうやめて、許して――」 びくびくと何度も達しながら、大鳳が悲鳴を上げる。涙と涎を流しながら、全身を蝕む快楽にただ無力に悶える。無意識に身体を引きずってその場を離れようとするものの、快感に溶けた身体ではまともに動くこともできない。 「ごぼっ!」 青い液体が口へと浸入してきた。 口や鼻を充たし、さらにその奥へと侵入してくる。 「――ッ! ――ァァ……ォ……! ゥゥ――!」 声にならない声を上げながら、大鳳がもがくように手足を動かした。捕食された獲物が捕食者から逃れるように。しかし、どうすることもできない。青い液体は完全に大鳳を包み込んでいた。全身の穴という穴から体内へと侵入してくる。 どろり、と。 大鳳の右腕が溶けて、青い液体に消えた。続いて左足が溶けて消える。 「ォォォ――! ァッ……っっ――!」 正気を失ったかのようにだらしなく顔を歪め、大鳳は力なく暴れていた。自分を包む液体から逃れるように。しかし、思考を焼くような快感が全身を蝕む。 身体が溶け落ちるたびに、絶頂が大鳳を襲う。 「ォォ……ァ……」 びくびくと残った全身を震わせ。 大鳳は完全に青い液体に消えた。 大鳳を飲み込んだ液体はしばし蠢いていたが、不意に燃料が尽きたかのように力を失い、水溜まりとなって床に広がった。 |
19/7/7 |