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後編 マヨイガの夜 |
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梢枝が顔を近づけてくる。 「ちょっと待て……」 颯太は慌てて右手を上げ、梢枝の口を押さえた。目蓋を下ろして睨み付ける。突然のことで気づかなかったが、 「つい数秒前までひとのナニ咥えてた口でキスする気か?」 「まあ、そうですね」 頷いてから、梢枝は颯太の右手を取った。 「では、これでどうです?」 そのまま自分の胸に押し当てる。巫女装束の白衣に包まれた乳房。 颯太はごくりと唾を飲み込んだ。 柔らかい、肉の感触。手の平の先に微かな突起を感じる。乳首だろう。ブラジャーはつけていないらしい。巫女装束ではブラジャーやショーツのような下着はつけない。 「女性の胸を触るのは始めてですか?」 「あ、ああ……」 ぎこちなく頷く。 梢枝は掴んでいた右手を、白衣の中に潜り込ませる。手の平が直接胸に触れた。手に伝わってくる、肌の滑らかさと暖かさ。ツンと立った乳首を直に感じる。 喉が渇いていた。股間の逸物が、はち切れそうなほどに膨張している。 指を動かすと、弾力と柔らかさが同時に跳ね返ってきた。何に例えていいのかは分からない。だが、胸の膨らみを、じっくりと堪能する。 颯太は指を引き、軽く乳首を摘んだ。 「ん……」 梢枝の口から甘い吐息が漏れる。 親指と人差し指で摘みながら、颯太はこねるように乳首を攻めた。拙い動きながらも、指の動きに合わせて、乳首が硬くなり、起ってくる。 颯太は胸全体をこねるように手を動かす。 「気持ちいいですよ」 にっこりと笑う梢枝。颯太の左手を掴むと、行燈袴の中に潜り込ませる。緋色の布の向こうを、左手が進んでいった。人差し指の先がぬるりとしたモノに触れる。 ぐっと心臓を締め付けられるような感覚。 「ちょ、っと……!」 「どうです? オンナノコというものは……?」 耳元に口を近づけ、梢枝は呟いた。 颯太の手に自分の手を添え、動かす。指先に伝わってくる、肉の感触。胸とは明らかに違う滑らかな肌。何も生えていない、淫部。 颯太の指がそこを撫でるたびに、指先に感じる液体が増えていく。 「……指入れてみますか?」 「え……!」 言い返すよりも早く、指先がぬるりと肉の中へと潜り込んだ。人差し指の第二関節まで。粘液と体温、指に絡みついてくる膣の内側。 「こうやって押し込んで……」 梢枝のなすまま、蠢く肉の壁を押し分け、指が中へと進んでいく。今まで味わったことのない感触に、意識を失いそうなほど興奮していた。 数秒で指が全部膣に呑み込まれる。 「女の子の膣は、気持ちいいですか?」 「うん。気持ちいい」 颯太は半ば呆然と答えた。頭の中が沸騰していて、何も考えられない。 「それから、ちょっと指で膣壁を引っ掻くように――っあ!」 梢枝の身体が小さく震える。 颯太は膣の中で人差し指を曲げ、指先で膣の内側を慎重に刺激した。 「んん、いいですよ。……んぁ、」 梢枝の声が震えている。耳元に響く、甘い吐息。 颯太は右手を梢枝の胸から放した。乾いた唇を舌で嘗めながら、ぱたぱたと跳ねる尻尾に手を伸ばす。タイミングを合わせ、尻尾を掴んだ。 「ひぃぅッ!」 小さな悲鳴とともに、膣が締め付けられる。 ふにゃりと芯が抜けたかのように脱力する梢枝。 「し、尻尾は駄目――ってぇぇ……!」 颯太は右手を動かし、男のモノをしごくように尻尾を攻める。毛並みだけなら、大きな狐の尻尾だろう。狐の尻尾を触ったことはないが。 手の動きに反応するように、左手の指が締め付けられる。 「颯太さん……」 颯太の肩にしがみつきながら、梢枝は言ってきた。 「あの、そろそろ挿れさせて、下さい。わたしの身体も、もう出来上がっています」 「あ、ああ。うん」 頷いて、左手の指を引き抜く。 びくりと震える梢枝の身体。 「尻尾、放してください……」 「いや、このままでお願い」 颯太の言葉に数瞬戸惑ってから、足を広げる。いきり立つモノにまたがるように、腰を下ろしていった。行燈袴に隠れて中の様子はうかがえない。 「では、行きますよ……」 亀頭に柔らかい何かが触れる。 瞬間、衝撃が脳髄を撃ち抜いた。それだけで、射精してしまうかと思うほど、快感。ぎりぎりで踏みとどまる――というか、射精ができない。 「ッぎ!」 梢枝が強烈な締め付けで、射精を妨げていた。なぜか得意げに言ってくる。 「どうです、颯太さん? 出したいのに、出せないという感覚は? 生まれて初めての感覚だと思いますけど。もしかして射精禁止プレイってやったことあります?」 「ない、けど……」 颯太は答えた。 「では、動きますよ」 「ッッ!」 顎を仰け反らせる。 梢枝は颯太の腰にまたがったまま、腰を上下させた。ぬるりとした肉壁が颯太のモノを扱き上げている。しかし、出せない。絶妙な締め付けが、射精を妨げていた。 今までに感じたこともない苦痛と快感が、立て続けに炸裂する。 「うぐぐ……」 颯太は震える左手を、梢枝の腰の後ろに回した。意識が飛びそうであるが、ぎりぎりで耐える。仕返しするように、両手でぎゅっと尻尾を掴んだ。 「っぁあっ!」 梢枝は思わず声を上げる。 逃げるように動く尻尾を両手で握りしめ、颯太はぐにぐにと手を動かした。 「んああぁ! 尻尾は……駄目ですッ」 梢枝は痙攣するように身体を震わせ、颯太の肩にしがみつく。しかし、颯太は手を休めない。右手で逆立つ毛を撫でつつ、左手で何度も尻尾の付け根を握り絞める。 脂汗を流しながら、颯太は頼んだ。 「そろそろ……こっちもイかせてくれない?」 「はい。一緒にイきましょう」 答えた梢枝に合わせて。 颯太は尻尾の付け根から先端まで、一気に手を走らせた。 「ひあああッ!」 予想外の一撃に、梢枝の身体が激しく痙攣する。 一瞬の強烈な締め付から、解放。 「――ぐはッ!」 今までの拘束から解き放たれるように、颯太は盛大に射精していた。全身が痙攣するように跳ね、今まで味わったこともない快感とともに精液を迸らせる。 身体の奥底から絞り出すように全てを吐き出して、颯太は脱力した。 「……どうでしたか、初体験は?」 息を乱しながら、梢枝は呟く。 右手で顔を押さえ、颯太は答えた。 「気持ちいいけど、身体によくない……」 「大丈夫ですよ。まだ、あと二、三回は出来ますから」 不意に梢枝が言ってくる。 確かに、二度も射精したというのに逸物が衰える気配はない。二度も出せば、さすがに弱るはずだ。おそらく薬のせいだろう。 颯太のモノは、梢枝の中でいまだに勢いを保ち続けている。 「さて、このまま第三ラウンド開始と行きましょうか」 「あ。枯死するかも……」 楽しそうに笑う梢枝を眺めながら、颯太は独りごちた。 |